太陽光を13kWに増設し蓄電池を入れたら、9月の買電は3分の1になった|増設前後の実測比較
2026年9月7日、我が家は太陽光を4.18kWから13.00kWに増やし、家庭用蓄電池14.3kWhを入れました。増設前の1年間は「太陽光4.18kW+V2H(リーフ)」で暮らしていたので、同じ家・同じ家族・同じ暮らしのまま、設備だけが変わったことになります。この記事では、増設が終わって蓄電池が動き出した9月11日から30日までの20日間を、前年の同じ期間と比べます。調べてみると、この20日間の日射量は前年とほぼ同じでした。天気のせいにも、たまたまにもできない比較です。
比べた条件:何が同じで、何が違うか
比べたのは、毎年9月11日から30日までの20日間です。増設工事は9月7日に終わりましたが、蓄電池が動き出したのが11日なので、そこから月末までを取りました。
| 2024年 | 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|---|
| 太陽光 | 4.18kW | 4.18kW | 13.00kW |
| 家庭用蓄電池 | なし | なし | 14.3kWh |
| V2H(リーフ40kWh) | あり | あり | あり |
| 日射量(期間合計) | — | 81.3kWh/m² | 81.8kWh/m² |
| 日照時間(期間合計) | — | 169.7時間 | 161.8時間 |
| 雨の量(期間合計) | — | 138mm | 218mm |
| 太陽光の発電 | 311.4kWh | — | 659.6kWh |
| 買電 | 385.8kWh (1日19.3) | 約381kWh (1日約19) | 119.8kWh (1日6.0) |
| 売電 | 22.2kWh | — | 129.2kWh |
| 家で使った電気 (発電+買電−売電) | 675.0kWh (1日33.8) | — | 650.2kWh (1日32.5) |
| 電気の自給率 | 43% | — | 82% |
天気は、前年(2025年)とほぼ同じでした。日射量の合計は81.3と81.8kWh/m²で、差は1%もありません。日照時間は今年のほうが少し短く、雨は今年のほうが多めです(9月26〜28日に3日続けて大雨)。天気が良かったから買電が減った、とは言えない条件です。
家で使った電気の量も、1日33.8kWhと32.5kWhでほとんど変わりません。暮らし方は同じまま、設備の違いだけが買電の差になって表れています。
・2026年:自宅のラズパイがパワコンと蓄電池から記録した値(発電・充放電)と、スマートメーター(HEMS経由)の買電・売電。
・2025年:HEMSの「1年前と比較」グラフ(スマートメーターの値)から日ごとの買電を読み取ったもの。1日あたり±1kWh程度の読み取り誤差があります。この年の日ごとの発電・売電は、HEMSで遡れませんでした。
・2024年:当時、HEMSに表示された値を毎日記録していた表。日射のデータはここでは取得していないため「—」にしています。
・日射量・日照時間・雨の量:Open-Meteoの過去の気象データ(自宅の緯度・経度の値)。
・「家で使った電気」は、2026年は蓄電池とリーフの充放電で失われた分と、期間の最初と最後の残量の差も含みます。
日ごとに見ると:晴れの日はほぼ買わなくなった
前年は、晴れていても曇っていても毎日8〜29kWhを買っていました。太陽光4.18kWでは昼の分をまかなうのがやっとで、夕方から朝までの電気はほとんど買うしかなかったからです。
今年は、晴れた日(9月16・17・21〜25・30日)の買電が1日0.2〜4.3kWhまで減りました。昼に余った電気を蓄電池とリーフに貯め、夜はそれを使っているからです。期間中、蓄電池とリーフから家に出した電気は1日平均で約15kWhありました。
それでも晴れの日に少し買っているのは、明け方に蓄電池が空になるからです。たとえば9月30日は、朝7時の蓄電池の残量が4%でした。日が昇って発電が家の消費に追いつくまでの間は、電力会社から買っています。
雨が続くと、増設前と同じくらい買う
いちばん分かりやすかったのが、9月26〜28日の3日間の大雨です。
| 日付 | 雨の量 | 発電 | 買電 | 何が起きたか |
|---|---|---|---|---|
| 9月25日 | 0mm | 35.7kWh | 0.7kWh | 晴れ。蓄電池とリーフに貯まった |
| 9月26日 | 49mm | 3.6kWh | 1.4kWh | 前日に貯めた電気で、ほぼ買わずに済んだ |
| 9月27日 | 54mm | 6.6kWh | 23.5kWh | 貯めた電気を使い切り、買電が戻った |
| 9月28日 | 67mm | 9.8kWh | 28.1kWh | 増設前の雨の日と同じくらい |
貯めた電気でしのげるのは、雨の1日目まででした。2日目からは発電がほとんどないので、太陽光を3倍にしても、蓄電池を入れても、増設前と同じくらい買うことになります。
この「雨の日の買電」は、量は減らせなくても、買う時間を夜に寄せることはできます。我が家では9月28日の夜から、翌日の天気予報で発電が足りないと分かった日だけ、前日の夜(0〜5時)に安い夜間電力で蓄電池を満たす制御を自宅のラズパイで動かしています。昼の高い時間帯に買う分を、夜の安い単価に置き換えるためです。
お金に直すといくらか
1日あたりの買電は、約19kWhから約6kWhへ、約13kWh減りました。これを我が家の料金プラン(オール電化の時間帯別)で換算すると、次のようになります。
- 減った分がすべて昼の電気だった場合:約30円/kWh(電力量料金に再エネ賦課金と燃料費調整額を足した概算)× 13kWh = 1日約390円
- 減った分がすべて夜の電気だった場合:約20円/kWh × 13kWh = 1日約260円
実際はその間に入り、30日に直すと8,000〜12,000円ほどの差になります。増設前は夜間の安い電気をリーフに貯めて昼に使っていた時期もあるので、実際の差は下のほうに寄るかもしれません。正確な金額は、10月の検針票で前年同月の請求額と比べて、この記事に追記します。
なお、今年は20日間で129.2kWhを売電しています。ただ、増設した分の系統連系の手続きがまだ終わっていないため、この売電がどう精算されるかは確認中です。ここでは売電収入を計算に入れていません。
ここから分かったことと、冬への宿題
同じ家・同じ暮らし・ほぼ同じ日射で比べて分かったのは、次の3つです。
- 晴れの日の買電は、ほぼなくせる。太陽光を増やしただけでなく、蓄電池とリーフに貯めて夜に回せるようになったことが大きい。
- 雨が2日続くと、増設前と同じくらい買う。減らせない分は、夜間の安い時間に寄せるしかない。
- 明け方の数kWhは、蓄電池14.3kWhでは届かない。晴れの日でも、日の出前後に少し買っている。
そして、9月の結果をそのまま冬に当てはめることはできません。増設したLONGiのパネル18枚のうち9枚は北北東の面にあり、太陽が低い冬はこの面の発電が大きく落ちます。日射のデータと屋根の向きから計算すると、12月の発電は増設前の約2倍にとどまり、買電は2割ほどしか減らない見込みです。この見込みが当たるかどうかは、この冬の実測で答え合わせをします。途中の経過はトップページの「いま確かめていること」にも載せています。
まとめ
- 太陽光を4.18kWから13.00kWに増やし、蓄電池14.3kWhを入れた
- 日射量がほぼ同じだった前年の同じ20日間と比べて、1日の買電は約19kWhから約6kWhへ(約3分の1)
- 家で使った電気はほぼ同じで、自給率は43%から82%に
- 晴れの日の買電は0〜4kWh。雨が2日続くと増設前と同じくらい買う
- お金に直すと30日で8,000〜12,000円ほど。検針票で確かめて追記する
- 冬は北北東のパネルが弱く、9月ほどの効果は出ない見込み
日ごとの発電・消費・売買電・充放電は、電力収支ノートで毎日更新しながら公開しています。この記事の数字も、そこから取り出したものです。増設した構成(パワコン2台と蓄電池)についてはパワコンを2台にする意味とは?で、蓄電池を入れると決めた理由はV2H派だった我が家が、蓄電池も導入した理由で紹介しています。ご自宅の検針票で同じような試算をしてみたい方は、シミュレーターをお使いください。